ロードバイクを買うときは、本当に悩む。今は買った後で、どこに行こうか、暑いときはどうしようかって悩んでいるけれども、いざ購入ともなれば、なんでそんなことで迷っていたのだろうと、今では思う。そのひとつがブレーキ。乗り回しているクロモリのロードバイク・ラレーCRFのブレーキはシマノ105シリーズのリムブレーキ。十分な性能で満足している。
ディスクブレーキの良いところ
ディスクブレーキと比べて、どちらが良いのかと迷っていた、まあ、どちらでもいいじゃないかと思わないわけでもない。でも、ブレーキレバーを操作したときの感覚は別物といっても良いくらいに違うのを思いだす。
ルイガノLGS-TRX2
https://www.louisgarneausports.com/12bike/bikes-trx2.htmlより引用
クロモリロードのラレーCRFの前は、上のルイガノLGS-TRX2というクロスバイクに乗っていたが、みてのとおりディスクブレーキ。このブレーキは良く効いて、わざわざ車輪をロックさせて遊んでいた。いつもより強くブレーキレバーを握ると簡単にロックした。
ディスクブレーキの効き具合は絶大であった。
ならば、新しくしたロードバイクもディスクブレーキにすれば良いのにと、感じたのも確かだし、最近のロードバイクはディスクブレーキが圧倒的に多いと感じる。
迷ってるときにみたスペシャライズドのロードバイクもディスクブレーキだった。
ディスクブレーキの欠点
このディスクブレーキだが、欠点もあって、メンテナンスが難しい。
ディスクブレーキとブレーキレバーは細いチューブでつながり、チューブの中にはオイルが充填されている。ブレーキレバーを握った力を、このオイルが伝え、車軸のローターと呼ぶ丸い円盤を挟み込んでブレーキが効く。
このオイルがなくなったら、ブレーキは効かなくなる。チューブのオイルの中に空気がいったら、うまく力を使えてくれない。
だから定期的にオイルを交換しなくてはならない。
このオイル交換、素人でできるかといえば、少なくとも私にはできなかった。当然のことショップに持ち込ち込む。ショップでさえ簡単にはできなくて、10日くらい待つことになった。待って引き取りにいって、いざ乗って試したら、キーキーと異音がする
ショップでメンテをしたにも関わらずだ。ショップに事情を話すと、やり直してくれたけれど、また待つことになる。オイル交換の時にローターに油がついたものらしい。
自転車を洗うときに、水で大きなゴミや砂を落とし、バケツで台所用洗剤を薄めて泡立ててスポンジで洗うのだが、この泡をローターにいっぱいつけてしまって、乾かして綺麗な布で吹き上げたけれど、もうこのディスクブレーキは効かなくなってしまった。
デリケートな制動装置なんだね。
リムブレーキも良いかも
ディスクブレーキの抜群の性能、メンテンスの困難の両方を経験し、新しくするロードバイクは、リムブレーキで良いのではないかと思うようになった。
リムブレーキは後輪を締め付けてブレーキをかけ、その力はワイヤーで伝える。機構は単純だ。
ロードバイクの楽しみは自分で整備をすることも含まれるから、単純な機構は実にありがたい。
SHIMANO 105
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/105-5800.htmlより引用
ロードバイクはリムブレーキが主流であったから、基本的な欠点はないはず。
ただし、リムブレーキにもランクがあって、シマノ105シリーズであれば、十分な制動ができるらしい。事実、そうであった。
ラレーCRFはリムブレーキのロードバイクで、ディスクブレーキにした他のモデルもみたのだが、感動がないのだ、なんか格好悪くなってしまっている。もうこれはリムブレーキだろうと、半々の気持ちで購入に踏み切った。
リムブレーキで良かったのか
ラレーCRFのリムブレーキは実際のところはどうだったか、満足している。
十分にブレーキが効いてくれる。
まあ考えてみると、不用意なディスクブレーキの操作で、軽いロードバイクのことだ、簡単に車輪がロックする。すると制御できない。時速30kmで走ってるときにロックしたら、あらぬ方向に滑っていって、危険この上ない。
ディスクブレーキより力は必要だけれど、減速する時より強く握ってあげればきちんと止まれる。
それでもディスクブレーキが必要なシーンもあると思う。リムブレーキはディスクブレーキより力が必要だが、用途によっては一考の余地があるだろう。
ロードバイクの楽しみ方のひとつでダウンヒルというのがある。山の頂上から、頂上でなくとも良いが、下り坂を滑走する楽しみ方である。スピードを落とすため、ブレーキをかけるけれど、坂道だから平地よりも頻繁にブレーキを操作する。
すると、だんだんと握力が無くなるだろう。
リムブレーキは力が必要、ディスクブレーキならレバーに軽く指を添えるだけでもスピード調整ができる。
だから、ダウンヒルでロードバイクを楽しむならばディスクブレーキが選ばれるはずだ。
そして、雨の中ではディスクブレーキの方が安全。車輪のリムが雨で濡れてしまうとリムブレーキは効きが悪くなる。
雨の日でもロードバイクに乗るならばディスクブレーキで決まりと思う。
ロードバイクは乗り物だから何より安全が第一で、スタイルは二番目の事となろう。
結論!リムブレーキで大満足!
リムブレーキは機構が単純だから、ロードバイク初心者でも整備ができる。リムブレーキはクロモリのホリゾンタルなラレーCRFと似つかわしい形。
- 平坦な道を走るからリムブレーキで十分。
- 雨の日はそもそもロードバイクに乗らないからリムブレーキで十分。
こんな理由から、リムブレーキで良いと判断してラレーCRFの購入に踏み切った。
悩んだ後の結論であったが、今では溺愛の感がある。悩んで良かった。
一方で、通勤や長旅のためのロードバイクならば雨の日でも乗るから、安全のためにディスクブレークを選ぶべきかと思う。
- ダウンヒルで容易にスピードをコントロールするならディスクブレーキ。
- 砂利道や未舗装路、斜面など、強い制動力が必要ならばディスクブレーキ。
ということになろうかと思う。
私のロードバイクは平坦な道を晴れた日に走る。長々と悩んだ後に出した結論はリムブレーキのラレーCRFとなった。
(今日の写真データ)
(Nikon Df Voigtländer58mm 1:1.4 ; F16 1/320 ISO1600)
(Nikon Df Ai Nikkor180mmED 1:1.8 ; F2,8 1/4000 ISO100)
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