タイヤの空気圧を管理するタイヤゲージを眺めながらクラウゼヴィッツを思い出す。

パナレーサーのタイヤゲージ

パナレーサーのタイヤゲージ

 あと少し踏ん張れば緊急事態宣言も解除だ。と思う。

 だから今日も家に居る。ロードバイクで地面と接しているのはタイヤだけだ。このタイヤをしっかりと管理しないと安全と乗り心地を担保できない。管理の中で重要な点は空気圧だろう。空気圧を測定するのがタイヤゲージである。

 今日は持っているタイヤゲージを撮影して、サイクリングの前に空気圧をチェックしたつもりになってみる。サイクリングに出かける前には必ず空気を入れる。その後、空気圧をタイヤゲージで計測し、前輪を5.8bar、後輪は6barに調整して、乗り出すことにしている。

 ロードバイクでは空気圧を7barにするのが多いようである。この空気圧で乗ってみたのであるが、どうにも堅い。路面からの衝撃がひびいて不快であった。

 少しずつ空気圧を下げて試しながら、私にとって最適な5.8barと6barとしている。低すぎるとふにゃふにゃでスピードを出すのが怖い。パンクも怖い。もう少し下げて見ても良いかもしれない。そうすればもっと乗り心地が軟らかくなるかもしれない。

 ガンガン攻めてスピードを出したり、コーナーを攻めて、誰よりも早く走るのが目的ではない。

 私にとってのロードバイクは、ゆっくりゆったり遠いところへ自分の脚ではしること、体を動かして汗をかいて楽しむこと、なのだ。だから空気圧は低めにして乗りたいのである。

 今日はいつもの行動を思い出して楽しむだけとしよう。けれど、縮こまっているだけでは、未来がないかもしれない。

 こんな時こそ人の行動がある。

われわれの悟性というものは、常に明断であり確実であることを希うものであが、しかしその反面われわれの精神はまたしばしば不確実さに心惹かれるものを感ずることも事実で ある
   中略
人間はしばしば想像力を遅しくして偶然と幸運の領域に留まろうとする。あの飾り気のない冷徹な必然性の世界ではなくて、華やかな可能性の世界に人間は耽溺しようとするのである。そしてまた人間はこの可能性に勇気づけられ、あたかも激流の中へ飛びこむ泳ぎ手のように、冒険と危険の中へと身を投ずるものである。
   中略
要するに勇気と自信とは戦争にとってまったく本質的な原理であるということである。

  クラウゼヴィッツ著 清水多吉訳 『戦争論(上)』 (中公文庫) P60より)

 勇気と自信が必要だとクラウゼウィッツは言ってる。

      (今日の写真データ)   

      (Nikon Df Makro-Planer 50mm F16 1/13 ISO200)

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