ロードバイクで気持ちよく走るときの気分を表現すると、こんな写真だろうか。ただただ気持ちよく、なんの心配も無く、あるのは前に進もうとするペダルの回転だけだ。走っているとき乗り心地が良くて、体が痛くならず、いつまでもどこまでも走り続けたい、そんな気分でありたいと思う。その秘訣の一つがタイヤの空気圧の管理だ。
乗り心地が良いのはタイヤの空気圧が適正だからかな
ラレーCRFの乗り心地だが、遠足気分ですこぶる良い。体が痛くないかといえば、まだそこまで熟練の域ではない。
この乗り心地だけど、フレームがクロモリということの他にタイヤの空気圧が適正だからではないだろうか。
アルミフレームクロスバイクとラレーCRFとの比較
以前はこのルイガノのクロスバイクに乗っていた。
ルイガノLGS-TRX2
より引用2012 LOUIS GARNEAU/2012年ルイガノ製品紹介ルイガノ自転車 オフィシャルウェブサイト。ルイガノバイク2012年最新モデルのご紹介から、ルイガノに関する最新情報まで。
ラレーCRFは
RaleighCRF Carlton-F / カールトンF http://www.raleigh.jp/crf.htmlより引用
写真だけでは無く、ルイガノLGSとラレーCRFとの比較をしてみる。
フレームの |
車体重量 | タイヤの幅 |
タイヤの空気圧 |
タイヤの空気圧 |
|
ルイガノLGSTRX2 | アルミ | 13.3kg | 38mm | 5.2bar | 5.2bar |
ラレーCRF | クロモリ | 9.5kg | 25mm | 5.8bar | 6.0bar |
●私の体重は70kg。積んでいる荷物は4kgくらい。
ルイガノのフロントフォークにはサスペンションも組み込まれていて、路面から突き上げてくる衝撃は小さかった。
ラレーCRFにはサスペンションは無い、その上タイヤ幅は小さくなり、空気圧も高い。振動が直接体にひびいて、すごく堅く感じることを想像できたが、意外にもそれほどでもなかった。まあ確かにでこぼこの路面ではガタガタとひびく。それでも直接の衝撃ではないように感じる。
乗り始めの頃、ロードバイクのタイヤは目一杯に空気を入れきゃだめ、タイヤ幅が細いから空気をいっぱい入れないとパンクするからと、聞いていた。またタイヤにMAX8.5BARの刻印もあって、約8割くらいの7bar位の空気圧としていた。
このときはさすがに手がしびれた。
そこで、少しずつ空気圧を下げてみた。いまは5.8barで落ち着き、後輪は前より力がかかるので6barとしている。
おかげで乗り心地は柔らかである。ロードバイクで遠足をするには適してると思っている。
タイヤの空気圧のおさらい
ここで、タイヤの空気圧を理科の教科書的に抑えておこう。
空気圧の単位は以下の3つを覚えておけば良いだろう。
|
読み |
意味 |
備考 |
kpa |
キロパスカル |
1Paが、1平方メートルあた1N 1kpaは、1Paの1000倍 |
SI単位 |
psi |
ピーエスアイ |
1平方インチあたり1ポンド |
ヤードポンド法 |
bar |
バール |
100kpaが1bar |
100psi=700kpa=7barで換算できる。
この空気圧だが、タイヤには最高の空気圧が指定されている、中には最低の気圧を指定するものもある。後で誰にもわかるようにタイヤに刻印されている。
ラレーCRFのタイヤにはMAX8.5BARと書いてあるので、最高の空気圧は8.5barである。
たいていの場合、barまたはpsiで指定される。
空気圧の管理とタイヤゲージ
では、その空気圧はどうやって測るかというとタイヤゲージという道具を使う。
私はパナレーサーのタイヤゲージを使っている。ゲージ付きの空気入れを使う手もあるが、不正確だから、専用のタイヤゲージを使った方が良かろう。
フロアポンプで多めに空気を入れて、タイヤゲージをバルブに押し込み、上についているボタンを押すと、空気が出ていくので、適正な空気圧となるまでボタンを押し、余計な空気を抜く。これだけである。誰でもできる。
パナレーサーのタイヤゲージのメモリはkpa、内側はbarで使いやすい。下には換算のための数字もあって、便利。
ラレーCRFを購入後、タイヤの空気圧をいろいろと試してみた
このタイヤゲージで空気圧を管理し、当初は7bar位で走っていた。
この空気圧で良いのか、調べていく中で、空気圧を上げた方がスピードを出しやすく、下げていくと乗り心地は良くなるが、パンクの危険性が増す、これだけはわかった。
でもこれだけ。
正解の空気圧はこれだととの、指南はない。自分で見つけるしかない。
他に調べてわかったのは、タイヤの空気圧は最大を指定しており、中には最低空気圧の指定もあるけれど、最大と最低の間で調整すれば良いだけのことだと合点した。
最大の空気圧から順々に下げていって、ロードバイクでの遠足に適した空気圧を探した。
フレームがクロモリであったことと関係もあるのだろうが、今のところ、この空気圧5.8barが最もしっくりする。しかも、いまだかつてパンクをしたことがない。
そこそこのスピードが無理なく出せるし、乗っていて気持ちの良い弾力がある。もちろん荒れた路面では衝撃は伝わるけれども。
スピードを出す方にとっては、もっと空気圧を上げることとなろうが、これさえも決まった答えがないようだ。ということは、自分で探すほかは無い。
なんて、面倒な乗り物だろう。でも、この面倒さがたまらなく良いのだ。
結論というか、遠足ロードバイクのときの空気圧は超低め
こんな空気圧だが、生粋のロードバイク乗りの方が見られたら、そんな単純ではなく、タイヤ自体の性能、チューブの性能、そしてホイール(タイヤがついている車輪)でも、違ってくるのだからと、突っ込みが入りそうではある。
それはその通りだと思う。まずはタイヤの空気圧の調整で乗り心地は変わるものと理解できたことを喜ぼう。タイヤを替えててみたいが、まだまだいけるので交換の時がきたら、タイヤの検討もしようかと思う。
おそらくは空気圧5.8barというのはタイヤの細いロードバイクにとっては、かなり低いと思う。そんなんじゃパンクするよと、注意されるくらいだと思う。
それでも、乗り心地を優先したので超低めの空気圧としている。
よく人馬一体というように、段差を乗り越えるときは、手前でスピードを落とし、サドルから腰を上げ、足と腕の両方でショックを吸収するように心がけている。ロードバイクのフレームとタイヤだけに、その負担をかけないように気をつけている。
こうやってロードバイクの遠足を楽しんでいる。
(今日の写真データ)
(Nikon Df Voigtländer58mm 1:1.4 ; F4 1/4000 ISO200)
(Nikon Df Makro-Planer 50mm F16 1/13 ISO200)
タイヤゲージについてはこちらもどうぞ
前回までのラレーCRFの購入に至った気持、悩んでいたことを整理した記事はこちらです。
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