昨日は急の仕事が入ってしまって、ロードバイクに乗って出られなかった。残念無念。
それでもお昼過ぎに、時間ができたので、使う予定だったヘルメット、サングラス、グローブをカメラに収めた。
ロードバイクで用意しているヘルメット、グローブ、サングラス
ヘルメットもグローブもサングラスもモンベルだが、気に入ったものを揃えたらこうなってた。近くに店舗があって選びやすく、やはり現物を見て決めるのが一番だから、これ良いなと感じたものを選んでいったらモンベルになってしまった。
この三つはサイクリングから帰ってきたら、全部を水洗いする。なぜかというと、ヘルメットのあごひもには汗がしみこみ、サングラスも汗が乾いた跡が残り、グローブはまあそうでもないのだが、とにかくジャブジャブと大胆に水で丸洗いし、軒先に吊して乾かす。おかげで今年も気持ちよく使えている。
アクシデントがなければヘルメットもグローブもサングラスも必要も無いけれど、何が起こるかわからないのが世の中だから準備や備えは必要。
心の方の準備は
ヘルメット・グローブ・サングラスは体を守るために準備をするけど、心の方はどうなんだろうな。常日頃からアクシデントに備える準備するものって、あるだろうか。
防災用品は不意の地震や豪雨への備え、電池式のラジオも非常時の用意、保存食や缶詰は避難時の食べものなど、たくさんある。
気が滅入って、人の見にくいところをみて世の中なんてと思ったり、失敗をしでかして立ち直れないかもという時、支えであったり気持ちを持ち上げるために準備できることってあるだろうか。先ずは一番に甘えられる人、信仰、名言など、いろんなことがあるだろう。
その中に、手元に置いておく本もあると思う。何かあったらこれだけは持っていくような本はないだろうか。
静かに思ってみると、
私の場合は古今和歌集だろうか。
その古今和歌集の最初のページには
やまとうたは、人の心を種として、
よろづの言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、
心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひだせるなり。
花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、
生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
力をも入れずして天地(あめつち)を動かし、
目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、
男女をとこをんなのの中をもやはらげ、
猛きもののふの心をも慰むるは、歌なり。
とある。
ここを真剣に読んで、歌を何度も詠んでみて、この歌集をそばに置いておこうと思った。和歌集だから素敵な歌がたくさんある。その歌はこんなにも気高い心意気があるんだといいながら
そんなそんな気を張らずに静かに歌を詠んだり口ずさんだりしたら、
世の中変わるし、力もそうだけど歌もいいものですよってしれっと言えたり、
たとえ世の中がグレーに見えても歌でも読んで夢もあるよって見上げたらって、
語りかけてくる。
古今和歌集は和歌を、ただ集めたのではない。上でみた序文であらわした気持ちでつくられた一つの世界だからだろう、読み進めていくうちにどっぷりと浸かれる。序文を読んだり、歌を口ずさむうちに落ち着いてくる。つらいこともどうでもいいやってなる。
私の場合は学問的な探求はなく、ただただ詠んでしたってるだけれども、それで、十分で、何かことあれば古今和歌集だけは持って出るだろう。
- (今日の写真データ)
- (Nikon Df Makro-Planer 50mm 1:2.0 ; F16 1/13 ISO200)
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