眺めて悦に入るラレーCRFと積ん読
眺めてるだけでも嬉しくなるラレーCRFだが、ロードバイクを購入して、そのうちにわかるだろうと思っていたことに、コンポーネントというのがある。まあ、そこそこいいものを買うんだから、いいんじゃないかなと気軽な気持ちだった。
積ん読も同じで、気の向いたときに買って、表紙を眺めて、何だか気持ちが豊かになるってことあると思う。そのうち読めるとの余裕が、そうさせるのだろうが。
積ん読している『中世歌論集』
買っておいて開いてはいるけど、読んでいない、そのひとつが『中世歌論集』。
これこそ積ん読の最たるもので、日本語として理解できないかもしれないが、まあ、気が向いたときに開こうなどと思い、買ったその日から読もうという意識も無く、読もうと意気込んだ本であっても積ん読になるくらいだから、もう積ん読になるしかあるまい。
この本は、鎌倉時代から室町時代末期までの歌論を集めている。収められている代表的なものを箇条書きにすると
- 古来風体抄 藤原俊成 建久八年 1197年 建久三年1192年に源頼朝が征夷大将軍
- 近代秀歌 藤原定家 承元三年 1209年 承久三年 承久の乱
- 正徹物語 正徹 永享二年 1439年 室町時代末期
- さざめごと 心敬 寬正二年 1461年 室町時代末期 1467年応仁の乱
★ 古今和歌集は延喜五年 905年 に成立
歌論とは
そもそも歌論として、初期の有力なものは古今和歌集の仮名序だが、かなり強烈に和歌とはこういうものだと、高らかにうたっている。
このあと、和歌は遊びの域を超えて、競技ともいえる歌合があり、そこでの歌を評価する規範が求められ、歌論は発展する。
歌論とは和歌の評価法や歌に託した文化論のことである。
近代に入って、正岡子規などの『歌よみに与ふる書』等も歌論だと思う。和歌における文学論・芸術論だと思う。
古来風体抄を著した藤原俊成と、近代秀歌などを著した藤原定家は、源平の争乱の真っ只中の人物だ。
中世といい、歌論というのもなんだか興味をそそられる。鎌倉・室町と古いからだろうか。古くから伝わり受け継がれてきたからだろうか。いざ読もうとすると、現代の日本語とは違う。そうであっても年に一度くらいはページを開いては、2ページくらい読んで、やっぱりよくわからない。
古来風体抄に古今和歌集・仮名序が引用されていることだけはわかる。
積ん読してなくてはこれも知らないままだったかもしれない。眺めてみているのも悪いことだけではない。
平家物語のなかで都落ちをする平家の武将が藤原俊成を訪ねるシーンが出てきたりして、そうか、中世の歌人の俊成か、などと、つながってくることもある。
積ん読でも知りえた小さいことが広がりを見せたりする。
(藤原定家についてはこちらもどうぞ)
コンポーネントとはなんだ
ロードバイクを探してショップをめぐっているときに
このコンポで性能は十分だと思います。。。。
シマノのイチマルゴで。。。。ソラやティアグラより快適ですよ。。。
コンポって何。話を聞きながら、思った。どうやら変速をする仕組みのことらしい。
ロードバイクは英国で興りヨーロッパで発展してきたから、用語や自転車の部品の名前、組み合わせはほとんどが横文字で、なんともわかりづらい。ロードバイクを走らせるため車輪を動かし、ブレーキをかけて止まるためのパーツをセットにしたものを、コンポーネント、略してコンポという。
このコンポーネントだが、おおよそ三つのメーカーがある。
- シマノ 日本のメーカー シェアが最も高い。
- カンパニョーロ イタリアのメーカー。
- スラム もともとMTBのものを供給していた。
の三社だ。コンポーネントはシマノの呼び方で、カンパニョーロではグループセットという。シマノ以外のメーカーでもコンポーネントといえば、話は通じる。
コンポーネント それぞれのパーツの名称
下の写真で、赤丸の一群をコンポーネントと呼ぶ。
右上から
レバー
変速装置を動かし、ブレーキをかけるためのレバー。
ブレーキ(前輪)
写真ではリムブレーキ。レバーから力が伝わりリムを挟む。
フロントディレーラー
前側の変速装置。
クランク
ペダルの力をチェーンへ伝えるギア。
通常、アウター(外側)、インナー(内側)の2枚のギアがある。
BB(※これだけ黒字)
クランクをフレームに固定するパーツ。
チェーン
チェーン。クランクとスプロケットをつなぐ
スプロケット
後輪部のギア。通常は11枚のギアのセット。
リアディレーラー
後ろ側の変速装置。レバーとワイヤーで結ばれて、レバーで操作する。
ブレーキ(後輪)
この写真はリムブレーキ。
ロードバイクはフレームにコンポーネントいうパーツを組み込んで、その機能を果たす。
もともとはブレーキはこれ、変速装置はこれと、別々に選んでいた。フレームの軽量化もあり、それぞれのパーツも技術が高まって、性能も向上するし軽量化も進んできた。各のパーツの組み合わせで、はじめて本来の性能を発揮し、ロードバイクの正義である重さのコントロールもできるということで、コンポーネントという組み合わせが一般化した。
シマノのコンポーネント
シマノには以下のコンポーネントがある。即ち、各パーツの組み合わせを一まとめにしたグループがある。
そして、ロードバイクにパーツを組み込むわけだから、いつでも改変可能である。
高価で性能が良く、軽量なものから並べると
DURA-ACE(デュラエース)
ULTEGRA(アルテグラ)
105(イチマルゴ)
TIAGRA(ティアグラ)
SORA(ソラ)
CLARIS(クラリス)
またまた、わからなくなってくる。こんなにあるのか。どれを選ぶのだ。
最上位グレードのDURA-ACE(デュラエース)を選べば良いのだろうが、しかし、高価となる。
ラレーCRFのコンポは105(イチマルゴ)だが、まあ中堅どころで、実際に乗ってみた感じでは十分だ。もっと上のコンポーネントにすれば、快適な変速もできるらしい。もうこれは趣味の範囲で、感覚として良いということだと思うので、105で良いかと思う。もちろんブレーキも性能十分だ。
コンポーネントと中世歌論集のまとめ
当初は全く意味不明のコンポーネントだったけれど、結構単純な話で、パーツの組み合わせ。コンポーネントというから、わからないだけのことだった。
組み合わせと言えば良くて、その中での品質のグレードがあり、ロードバイク固有の重要な問題の軽量化と絡んでいただけのことだ。
だから、性能を満たして気持ちが良ければそれが選ぶべきコンポーネントといえる。
さらなる軽量化と快適な使用感を望むならDURA-ACE(デュラエース)、もう少し贅沢したいならULTEGRA(アルテグラ)、普段乗って満足したいのなら105で良いかも思う。
単純なことだった。
中世歌論集も古今和歌集をどう理解して、伝えていくのかと、単純なことではと思うのだが、こちらの方は牛歩の歩みで、答えは先送り。
まあ、積ん読と同じで気楽に考えてたら良い、が結論です。
- (今日の写真データ)
- (Nikon Df Voigtländer58mm 1:1.4 ; F8 1/100 ISO200)
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